CHAPTER 01
最初に結論:ヘッドライトの黄ばみは“見た目”じゃなく、車検で詰む原因になる
ヘッドライトって、点いてさえいれば大丈夫だと思われがちです。 でも車検で見られるのは「点くかどうか」だけじゃありません。
【黄ばみや曇りが強いと、ロービームの光が弱くなったり散ったりして、不合格になることがあります。 】 しかも厄介なのは、直前に気づくと“安い手当て”が間に合わず、ユニット交換みたいな高い話に飛びやすいところです。
車検の全体像(いつ何を見ればいいか)は、まずここでOKです。
CHAPTER 02
2024年8月以降、「ロービームで通る状態」が前提になってきた(地域差あり)
昔は、ロービームがダメでもハイビームで測って通す、みたいな話が残っていました。 でも運輸局の案内では、少なくとも2024年8月以降(例:近畿の検査場)【初回の検査はロービームのみで計測】する扱いが明記されています(再検査の扱いは別)。
また、持ち込み検査の全面移行は周知期間を延ばす動きもあり、細部は地域や検査ラインで差が出ています。 それでも方向性は同じで、【「ロービームが弱い車は通りにくい」前提で準備した方が安全】です。
対象は、おおむね1998年9月以降に作られた車(バイク等を除く)なので、今ふつうに走っている車の大半がここに入ります。
CHAPTER 03
車検で落ちる原因は「球」より先に“レンズと中身”が多い
ロービームで基準に届かない車は、次の状態が多いと案内されています。
- レンズ面のくもり・黄ばみ(表面の劣化)
- 中の反射板(リフレクター)の劣化
- バルブ(電球)が“その車と相性の悪い物”に替わっている
加えて、古い車だと「電圧が下がって暗く見える」も地味にあります。 バッテリーや発電系が弱っていると、ライトだけが悪者に見えることがある、という話です。
明るさの基準は数字でも決まっています(たとえばロービームは1灯あたり6,400cd以上が目安、といった形)。 ただ、数値を暗記するより大事なのは、【左右で明るさが違う/光が散っている/境目がボヤけている】みたいな“見た目のサイン”を早めに潰すことです。
消耗品全体も一緒に確認したいなら、ここが早いです。
CHAPTER 04
直前で慌てないために:やる順番は「洗う→磨く→球→調整」
ヘッドライト対策で失敗しやすいのは、順番を飛ばすことです。 いきなり高い部品交換に行く前に、安い順から潰した方がほぼ安全です。
1) 【まず洗う】(表面の汚れを落とす) 2) 【黄ばみが強いなら研磨+コーティング】(磨くだけだと戻りやすい) 3) 【バルブが古いなら交換】(特にハロゲンは暗くなりやすい) 4) 【光の向きを点検・調整】(車内の光軸ダイヤルやレベリングの状態も含めて)
ここで現実を一つだけ言うと、【表面がきれいでも、中の反射板が傷んでいる車は“磨いても戻りません”。 】 その場合は、ユニット交換や修理方法の検討が必要になります。
CHAPTER 05
「点いてるから大丈夫」「車検前に磨けばいい」への答え
点いているのに落ちるのは、車検が見ているのが“点灯”じゃなく“見える光”だからです。 黄ばみや曇りは、夜道で自分が困るだけじゃなく、検査でも結果として出ます。
もう一つ、よくあるのが「車検当日に磨けばいい」と思っていて予約が取れないパターン。 工場が混む時期は、磨きも交換もすぐに入れません。
だから、車検が近いなら「直前に何とかする」より、【1〜2か月前に“ロービームの見え方”だけ先に確認】する方がラクです。
CHAPTER 06
次行動:10分で確認 → 伝える一言で無駄な出費を減らす
今日、家でできる確認はこれだけで十分です。
- 夜、壁に照らして左右の明るさを見比べる(片側だけ暗いなら劣化が濃厚)
- 光の境目がボヤけていないかを見る(散っていると通りにくい)
- レンズ表面を触ってザラつきがないか(黄ばみの前兆)
- レンズ内側が曇っていないか(結露が出る車は要注意)
- 車内の光軸ダイヤルが動いていたら、まず0(標準)に戻す
整備工場に持ち込むなら、こう言うと話が早いです。
> 「車検が近いので、ロービームの明るさと向きだけ先に見てほしいです」
最後に、次に読む3本を置いておきます。
- (車検の全体像)
- (車検前に詰みやすい消耗品)
- (2か月前OKの動き方)

