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自動車保険が上がる年こそ、やるべきは「見積もり比較」より補償設計
2026-01-27

自動車保険が上がる年こそ、やるべきは「見積もり比較」より補償設計

自動車保険2026.01.27
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おすすめポイント

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    値上げ局面で効くのは“安い会社探し”より、先に補償設計を固めること
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    削る順番を間違えると、事故で一撃で損する

PILLAR

コラムは「短い結論」を積み上げるための棚です。関連テーマは一覧(Pillar)から辿れます。

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CHAPTER 01

結論:補償を先に決める。見積もり比較はそのあとでいい

保険料が上がる年ほど、つい「一番安いところ」を探したくなります。 でも、先にやるべきはそこではありません。

【順番はこれだけです。 】 1) どんな事故で困りたくないかを決める(補償を決める) 2) 同じ条件で見積もりを取る 3) 差が出るところだけ調整する

全体像から整理したいなら、まずはこちら:自動車保険の全体像(Guide)

CHAPTER 02

まず押さえる前提:保険料が上がるのは止められない。でも自分で動かせる部分は意外と大きい

値上げそのものは止められません。 けれど、あなたが払う金額は「設計」でかなり変わります。

ざっくり言うと、保険料はこの3つの合算です。

  • 【あなたの条件】(年齢・等級・運転する人の範囲・走る距離感 など)
  • 【車側の条件】(車種や型式で変わる“保険料の区分”)
  • 【補償の中身】(対人・対物・車両・特約・自己負担の組み合わせ)

この中で、いちばん手を入れやすいのが最後の「補償の中身」です。 だから、値上げ局面での正しい動きは「会社探し」より先に「補償の整理」です。

CHAPTER 03

失敗しない補償の組み方:削る前に“並べ替える”。順番を間違えると事故で詰む

見直しでよくある失敗は、削る順番が逆なことです。

  • 目に見えて下がりやすい項目だけ先に削る
  • 事故った瞬間に自己負担が重くなって後悔する
  • 「安くできたはずなのに、なんか不安」だけが残る

おすすめの順番はこの通り。

1) まず残す:対人・対物はケチらない

ここを削ると、事故の相手に迷惑をかけるだけでなく、自分の生活も壊れます。 保険料を落とすなら、別の場所でやりましょう。

2) 次に整える:自分や同乗者のケガの備え(「休めない人ほど厚く」)

自分の治療費や、休業で収入が落ちるリスクは人によって違います。 たとえば、フリーランスや自営業で「休んだら即ダメージ」の人は、ここが薄いと後で困りがちです。 逆に、会社の制度や貯金で吸収できるなら、ここはバランスを取れます。

3) 最後に悩む:車両保険は“付ける/外す”ではなく、自己負担(免責)とセットで考える

車両保険を外すと月額は下がりやすいです。 ただ、【一回の事故でまとまった出費を受け止められるか】で向き不向きが分かれます。

ここでのコツは「ゼロか100か」にしないこと。 【自己負担(免責)を入れて“薄くする”】と、保険料と安心の両方を取りやすいです。

CHAPTER 04

保険料が動きやすい“4つのつまみ”(ここは難しい話じゃなく、生活の話)

「保険はよく分からない」と感じる人ほど、ここだけ押さえると楽になります。

1) 【運転する人の範囲】 家族が乗るのか、自分だけなのか。 ここが曖昧だと見積もりが比較できません。

2) 【使い方(通勤あり/なし、走る距離感)】 「たまにしか乗らないのに、通勤あり設定のまま」みたいなズレは意外と多いです。

3) 【自己負担(免責)】 事故のたびにいくらまでなら自分で払えるか。 ここを決めると、車両保険の答えが勝手に絞れます。

4) 【特約は“使う場面が想像できるものだけ”】 名前で判断すると失敗します。 「自分の生活で、いつ使う?」が想像できないものは、一度外しても大丈夫です。

次に気になるなら:保険も含めて“月額総額”で整理したい(Guide)

CHAPTER 05

よくある例:同じ車でも、答えは変わる(2パターン)

例1:通勤で毎日使う/修理にすぐ出せない

このタイプは、事故で車が止まると生活が回りません。 保険料を下げたいなら、車両保険を外すより「自己負担を増やして薄くする」の方が現実的です。 “ゼロにする”のではなく、“軽くする”。 この発想が失敗しにくいです。

例2:週末しか乗らない/貯金で突然の出費に対応できる

このタイプは、車両保険を薄くしてもリカバリーしやすい。 その分、補償の厚さより「同条件で比較して、無駄な特約を抜く」方が効きます。

CHAPTER 06

反論:「一括見積もりで十分じゃない?」→ もちろん使っていい。ただし“同じ条件”が前提

一括見積もりは便利です。 ただ、条件がバラバラのまま比較すると「安いと思ったけど中身が違った」で終わります。

先に補償を決めておけば、比較が一気にラクになります。 逆に言うと、【補償が決まっていない段階での比較は、情報が増えるだけで迷いが深くなりがち】です。

CHAPTER 07

次にやること:10分で終わる“見直しメモ”

紙でもスマホのメモでもいいので、これだけ書いてから見積もりに進んでください。

  • 運転する人(自分だけ/家族も)
  • 使い方(通勤あり/週末だけ/長距離が多い)
  • 「事故で一番困るのは何か」(相手への賠償/自分のケガ/車が直らない など)
  • 車両保険を薄くするなら、自己負担をいくらまで許容できるか(3万、5万、10万…)
  • 特約は「使う場面が想像できるものだけ」に絞る

次に読む:

CHAPTER 08

つい削りがちだけど、後で困りやすいところ(名前で判断しない)

保険料を下げようとすると、真っ先に「聞いたことない特約」を外したくなります。 それ自体は悪くないのですが、外す前に“使う場面”だけ想像してみてください。

  • 事故の相手と揉めたときに、相談先が必要か(弁護士費用など)
  • レッカーや応急対応が要る可能性があるか(ロードサービス)
  • 小さな事故でも、生活が止まるか(代車・修理期間の足)

ここは人によって答えが違います。 ただ、【「外した瞬間に月額は下がるけど、起きたら一発で詰む」タイプ】が混ざっているので、勢いで切らない方が安全です。

CHAPTER 09

見積もり比較はここだけ揃える(同じ土俵に乗せる)

最後に見積もりを取るときは、最低でもこの3つは揃えてください。

  • 補償の中身(対人/対物/車両/自己負担)
  • 運転する人の範囲
  • 使い方(通勤あり/なし、距離感)

ここが揃うと、ようやく「保険会社の差」が見えるようになります。

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