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オイル漏れを見つけたら最初にやること|危険サインと応急判断
2026-01-01

オイル漏れを見つけたら最初にやること|危険サインと応急判断

オイル漏れ2026.01.01

おすすめポイント

  • +
    量が分からないなら、無理に走らない。警告灯が出ているなら走らない。
  • +
    地面に垂れる、焦げ臭い、白煙、エンジン音の変化がある場合は、停止して搬送を検討。
  • +
    すぐ直せない場面でも、写真と状況メモがあれば診断が速くなり、結果的に安く済みやすい。

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この記事は「オイル漏れを見つけたら最初にやること|危険サインと応急判断」をテーマに、現場での判断軸を整理します。 オイル漏れは放置すると、エンジンの損傷だけでなく、路面に油が広がって二次事故につながることもあります。 まずは安全側で動き、短時間で点検につなげるのが正解です。

CHAPTER 01

まず安全確保(最優先)

  • ハザード点灯
  • 交通の流れを邪魔しない場所へ移動できるなら移動
  • 夜間や高速道路は特に、車外の安全な場所へ避難する(自分で潜って確認しない)

CHAPTER 02

それが本当にオイルかを見分ける(触らず目視)

車の下に液体が落ちているときは、オイル以外の可能性もあります。 ここは決め打ちしないのが大事です。

  • 透明で水っぽい:エアコンの排水のことが多い
  • 赤っぽい/サラサラ:ATFなどの可能性
  • 茶色〜黒で粘り気:エンジンオイルの可能性
  • 緑/ピンクで甘い臭い:冷却水の可能性

色や臭いの判断が難しいときは、無理に特定しません。 点検前提で動きます。

CHAPTER 03

走れる/止める判断(ここだけは迷わない)

すぐ止める(走らない)

  • 油圧警告灯(赤)が点灯/点滅している
  • オイルのにおいが強い、焦げ臭い、白煙が出ている
  • エンジン音が明らかに変、振動が増えた
  • 地面に短時間で広がるシミができる、ポタポタ垂れている
  • オイル量が下限を下回っている疑いがある

この条件なら、エンジンを止めて搬送の相談が安全です。 走っていい理由がありません。

短距離で点検へ(例外的に)

  • 警告灯が出ていない
  • 漏れがにじむ程度で、地面に垂れない
  • オイル量が規定範囲内で、異音や煙がない

この場合でも「遠出しない」「回転を上げない」「早めに点検」が条件です。 様子見で日常使用を続けるのはやめます。

CHAPTER 04

オイル量の確認(できる車だけ、無理はしない)

レベルゲージがある車は、水平な場所でエンジン停止後に少し待ってから確認します。

  • ゲージを抜く
  • 先端を拭く
  • 奥まで差し直す
  • もう一度抜いて、上限と下限の間に入っているかを見る

ゲージが無い車や、確認が不安なら無理をせず、点検に回します。

CHAPTER 05

その場でやらない方がいいこと

  • オイル漏れを前提に、高速道路を走り続ける
  • 漏れ止め剤を入れてごまかす(原因追跡が遠回りになりやすい)
  • 下回りに潜り込む、熱い状態でエンジンルームを触る
  • 直後に増し締めをしようとする(締めすぎで壊す例がある)

CHAPTER 06

どこから漏れやすいか(決め打ちせず、見当をつける)

修理費の見積もりは「どこから漏れているか」で大きく変わります。 よくあるのは次の系統です。

  • バルブカバー周りのガスケット
  • オイルフィルター/ドレン周り(交換直後の締め付け不良も含む)
  • オイルパン周り
  • ターボ車のオイルライン周り
  • オイルクーラー周り

原因の確定は点検後です。 現場では記録だけ残します。

CHAPTER 07

修理先に伝えるメモ(これで診断が速くなる)

  • いつから(給油後、整備後、高速走行後、雨の日など)
  • どこに落ちたか(前/中央/後ろ、左右)
  • 量の感覚(にじむ、点々、ポタポタ、広がる)
  • におい(焦げ臭い、オイル臭い)
  • 警告灯の有無
  • 写真:地面のシミ、車の下回りの見える範囲、メーター

CHAPTER 08

応急でオイルを補充して移動する場合(やるならここまで)

オイル量が下限に近い、または油量警告が出ているのに、すぐ搬送できないケースもあります。 応急で補充するなら次の条件を満たします。

  • 油圧警告(赤)が出ていない
  • 異音、煙、焦げ臭さがない
  • 補充後も、短距離で点検に向かえる

補充するときのコツ

  • 取扱説明書で指定粘度を確認してから入れる(分からないなら無理しない)
  • 一気に入れず、少し入れてからゲージで確認する
  • 上限を超えて入れない(入れ過ぎもトラブルの原因になります)
  • 補充してもすぐ減る、漏れが増えるなら、その場で中止して搬送

応急処置は「点検までつなぐため」です。 普段使いに戻すための方法ではありません。

CHAPTER 09

オイル漏れとオイル消費は別物(見え方が違う)

  • 漏れ:地面にシミができる、エンジン下回りが濡れる、駐車場所に跡が残る
  • 消費:シミが出ないのに減る。排気が青っぽい、加速時ににおいが強いことがある

見え方が違うので、整備に伝えるときも分けて話すと診断が早いです。

CHAPTER 10

修理先に行く前にやらない方がいいこと

  • エンジンルームを洗剤で洗う(漏れ場所の手がかりが消える)
  • 漏れ箇所にスプレーやシール剤を吹く(同じく原因追跡が遠回りになる)

CHAPTER 11

ロードサービスを呼ぶ目安

  • 警告灯が出ている
  • 漏れが明らかに大きい
  • 自宅や工場まで短距離でも不安がある

この場合は、保険付帯やJAFなどで搬送を検討します。 無理に走って被害を増やすのが一番もったいないです。

CHAPTER 12

よくある質問

駐車場に1滴だけ落ちていた。すぐ修理が必要?

1回だけなら断定できません。 ただ、同じ場所に繰り返し跡が残るなら点検した方がいいです。 早い段階で直せる漏れほど、工賃も部品代も小さく済みやすいです。

走行中に油のにおいがする

マフラーや高温部に付着して焼けている可能性があります。 においが強い、煙が出るなら走らず停車が安全です。

オイル交換した直後から漏れっぽい

ドレンボルトやフィルター周りの締め付け、パッキンの入れ忘れなど、作業起因もあり得ます。 早めに作業した店へ戻して確認します。

下回りが濡れているが、シミができない

走行風で広がっていることがあります。 乾いているように見えても、実際は漏れているケースがあるので、写真を撮って点検で見てもらうのが確実です。

CHAPTER 13

まとめ

  • オイル漏れは量と警告灯で判断。赤警告や大きな漏れは走らない。
  • 例外的に走るのは、警告灯なし、にじみ程度、オイル量が範囲内で、短距離で点検に向かうときだけ。
  • 写真とメモを残して、早めに点検へつなげる。