”バッテリーが上がった” ”タイヤがパンクした”
そんな緊急時に頼るのがロードサービスですが、いざという時に迷いがちなのが「自動車保険の付帯」「JAF」「クレジットカード付帯」のどれを使うべきか、という問題です。
”とりあえずJAFに入っているから安心” ”保険に付いているから、JAFはいらない”
どちらも一理あります。 ただし、サービスごとに得意・不得意があり、条件を知らないままだと【距離オーバーで数万円の請求】が来たり、【雪道でのスタックが対象外】と言われたりするリスクがあります。
この記事では、3つの主要ロードサービスを比較し、あなたのカーライフにとって「無駄なく、最も安心できる組み合わせ」を見つけるための判断軸を整理します。
CHAPTER 01
まずは基本を知る:3つのサービスの決定的な違い
ロードサービスと一口に言っても、運営元によって内容は大きく異なります。 まずは以下の比較表で、ざっくり全体像を掴みましょう。
図1:自動車保険・JAF・クレカ付帯の比較(ざっくり)

”どれか一つに入っていれば安心、というわけではありません。 ”
この違いを踏まえて、それぞれのメリット・デメリットを見ていきます。
CHAPTER 02
自動車保険(付帯ロードサービス):今の主流、長距離搬送ならこれ
— 事前に CHECK POINT
現在、ロードサービスのメインになっているのが、ソニー損保やアクサダイレクトなどの【任意保険に付帯】するサービスです。
最大のメリット:圧倒的な「無料搬送距離」
保険付帯の強みは、なんといってもレッカーの無料搬送距離です。
- 50km〜100kmまで無料
- 指定工場なら距離無制限(など)
遠出先で故障した場合、最寄り工場ではなく「いつもの工場」まで運びたいことがあります。 距離が伸びると費用は一気に跳ね上がるため、【保険付帯で無料距離が長い】ことは大きな安心材料です。
注意点:回数制限と「対象外」トラブル
一方で、弱点もあります。
- 【回数制限】:バッテリー上がりは「保険期間中1回まで」など制限が付くことが多い
- 【対象外】:雪道やぬかるみの引き上げ(スタック)、チェーン装着などが対象外になるケースがある
- 【対象は「車」】:あくまで「契約車両」のトラブルに限られるため、レンタカーや友人の車でのトラブルは対象外になりやすい
CHAPTER 03
JAF:”現場解決”と”人への補償”
”保険に付いてるならJAFはいらないのでは?”と思う人は多いですが、JAFには保険付帯にはない独自の強みがあります。
メリット1:マイカー以外でも使える(人に紐づく)
JAFの会員資格は「車」ではなく【人】に紐づきます。 つまり、友人の車・レンタカー・会社の車で運転中にトラブルが起きても、会員ならサービスを受けられる可能性があります。 バイクも対象になるのは大きなポイントです。
メリット2:その場で直して帰れる「技術力」
保険付帯は基本的に「レッカーで工場へ運ぶ」設計です。 一方JAFは、できる限り【その場で復旧】させて自走できる状態にすることを目指します。
例)
- 【パンク対応】:スペアタイヤがない車でも、状況次第では現場で応急修理できることがある
- 【スタック救援】:雪道・砂地などで動けなくなった場合も対応しやすい
注意点:レッカー距離が短い
JAFの最大の弱点は、無料レッカー距離が短いことです。 一般に無料範囲が「15km」などとされ、超えると1kmあたり700円前後の追加料金が発生します。 遠出先の長距離搬送では心許ないのが現実です。
CHAPTER 04
クレジットカード付帯:あくまで「お守り」
一部のゴールドカードやプラチナカード、ガソリンスタンド系カード(ENEOSカードなど)にはロードサービスが付帯している場合があります。
メリット:追加コストが不要
手持ちのカードに付帯していれば、申し込み不要で使える手軽さがあります。
注意点:条件が厳しい
一方で、内容は「おまけ」になりやすく、条件が厳しいケースが目立ちます。
- 自宅から一定距離以上離れていないと使えない
- 購入から年数が浅い車に限る
- 重量◯t未満の車に限る
メインのロードサービスとして使うには不安が残るため、基本は【サブ(お守り)】として捉えるのが現実的です。
CHAPTER 05
最強の選択肢? JAF + 自動車保険の併用メリット
実は、多くの保険会社が推奨しているのが「JAFと自動車保険の併用」です。 ”二重払いでもったいない”と思うかもしれませんが、併用することで弱点を補い合えます。
併用のメリット例
- 【無料距離の延長】:保険の無料距離に加え、JAF分が上乗せされる(条件は契約による)
- 【回数制限の補完】:保険で回数制限がある作業(バッテリー等)をJAFで補える
- 【トラブル対応の穴埋め】:長距離搬送は保険、スタックや現場作業はJAF、と使い分けられる
古い車に乗っている方や遠出が多い方にとっては、この「併用」こそがコストパフォーマンスの高い選択肢になり得ます。
CHAPTER 06
結論:あなたはどれを選ぶべき? タイプ別診断
最後に、あなたのカーライフに合った最適な選び方をまとめます。 自分がどこに当てはまるかチェックしてみてください。
図3:タイプ別診断フローチャート

タイプA:新車・高年式の国産車、街乗りがメイン
- 【正解】自動車保険(付帯サービス)のみ
- 故障リスクが低く、遠出もしないなら保険付帯で十分なケースが多い。
タイプB:年式の古い車・輸入車、遠出やドライブが好き
- 【正解】自動車保険 + JAF
- トラブル時に遠方になる可能性があるなら、長距離搬送(保険)と現場対応(JAF)の組み合わせが強い。
タイプC:スキー・スノボ・キャンプなど、雪道や悪路に行く
- 【正解】JAF(必須) + 自動車保険
- 雪道のスタック救援など、保険付帯だけだと対象外になるリスクがあるため、JAFを強く推奨。
タイプD:レンタカー・シェアカー・バイクにもよく乗る
- 【正解】JAF
- 車ではなく「人」に紐づくJAFが合理的。
CHAPTER 07
まとめ:自分のリスクに合った備えを
ロードサービス選びに「万人に共通する正解」はありません。 大切なのは、保有車・走り方・よく行く場所に合わせて、過不足のない備えを用意することです。
- まずは【任意保険】:ロードサービス条件(距離・回数・対象外)をチェック
- 不安なら【JAF】:雪道・パンク・古い車のキーワードに当てはまるなら入会を検討
- クレカ付帯は【サブ】:条件を理解した上で「いざという時の保険」に
トラブルは忘れた頃にやってきます。 万一の時に慌てないよう、今のうちに「自分の備え」を確認しておいてください。



