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修復歴車はなぜ危険?中古車で後悔しないための「見抜き方チェックリスト」
2026-01-04

修復歴車はなぜ危険?中古車で後悔しないための「見抜き方チェックリスト」

修復歴2026.01.04

おすすめポイント

  • +
    修復歴あり=即NGではありません。ただし「どこを、どう直したか」を説明できない個体は避けた方が安全です
  • +
    修復歴は外装の板金ではなく、骨格部位の修理や交換が基準です。ここを混同すると判断が崩れます
  • +
    実務のチェックは3段階。①書類②外観③試乗。迷ったら購入前点検で結論を出すのが最短です

PILLAR

この記事の前提(相場・個体差・チェックの型)は、中古車HUBに集約しています。

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この記事は「修復歴車はなぜ危険?中古車で後悔しないための見抜き方チェックリスト」をテーマに、修復歴の定義、現車で見るポイント、質問の仕方を順番にまとめます。 買う前に型を持っておくと、判断がぶれません。

CHAPTER 01

まず知っておく言葉

  • 修復歴:骨格部位に損傷があり、修理または交換した履歴
  • 修理歴:バンパーやドアなどの外板の板金や交換も含む広い意味。必ずしも修復歴ではありません
  • 事故歴:言葉の使われ方が曖昧になりやすいので、基本は修復歴の有無と部位で判断します

CHAPTER 02

修復歴が問題になりやすい理由

— 事前に CHECK POINT

修復歴で一番困るのは、安いことではなく後から原因切り分けが難しくなることです。

  • 直進性やアライメントのズレが残ると、タイヤ偏摩耗や疲れやすさに直結します
  • きしみ音、雨漏り、風切り音など、乗り味の違和感が出やすい領域があります
  • ダメージの入り方によっては安全性や再修理コストに影響します

逆に言えば、修理の質と説明が揃っていれば、修復歴があっても「買える車」になります。

CHAPTER 03

修復歴の判定は「骨格部位」が基準

骨格部位は、車体を支える芯です。 外板だけの交換や板金は、修復歴に該当しないことがあります。 目安として、次のような部位が骨格として扱われます。

  • クロスメンバー
  • サイドメンバー
  • インサイドパネル、ダッシュパネル周り
  • ピラー
  • ルーフ
  • フロア、トランクフロア

ただし、車体構造や損傷の大きさによって判断が変わることがあります。 店側が「どの部位が対象で、どこまで直したか」を言語化できるかが重要です。

CHAPTER 04

買っていい線引き(目安)

あくまで一般論ですが、迷うならこの順でリスクが上がると考えると判断がぶれません。

避ける寄りになりやすい

  • ピラーやルーフ、フロア、サイドメンバーなど、骨格の中心部にダメージが入ったケース
  • エアバッグ展開歴があり、修理範囲が広いのに説明や記録が薄い個体
  • 試乗で直進性やブレーキ時の挙動に違和感が出る個体

条件付きで検討できる

  • クロスメンバー周りなど、部位と修理内容が明確で、四輪アライメントや測定記録が揃う個体
  • 事故の再発防止ができていて、同じ症状が出ていないと確認できる個体

修復歴ではないが、誤解されやすい

  • 外板の交換や板金のみ。パネル交換=修復歴ではありません
  • 小キズや擦り傷の補修。重要なのは骨格に波及しているかです

CHAPTER 05

チェックリスト(外観)

  • パネルの隙間が左右で不自然に違う
  • 塗装の色味や艶が部分的に違う
  • ボンネットやドアの建て付けが硬い、閉まり方が違う
  • ボルト頭の傷、シーラーの不自然さ、溶接痕の違和感
  • タイヤの片減り、ハンドルセンターのずれ

CHAPTER 06

写真で見るときの注意

遠方購入やネット掲載だけで判断する場合は、写真の取り方で誤魔化せる前提で見た方が安全です。

  • 斜め前、斜め後ろの引き写真で、パネルの反射と隙間を見る
  • ドアを開けた開口部、トランク開口部のシーラーとスポット溶接の並びを見る
  • 下回りは全体とアップの両方を依頼する。錆と補修痕は引きで見ないと分かりません
  • タイヤの摩耗と銘柄も確認する。偏摩耗は原因が隠れていることがあります

写真が出せない、追加撮影を嫌がる場合は、それ自体が判断材料になります。

CHAPTER 07

手順1 まずは「修復歴の中身」を言語化させる

「修復歴はありますか?」で終わらせず、次をセットで聞きます。

  • 修復部位はどこですか
  • 交換ですか、修正ですか
  • 修理の明細や写真は残っていますか
  • 四輪アライメントは取りましたか

ここが曖昧なら、別個体に移るのが正解です。

CHAPTER 08

手順2 試乗で“走りの違和感”を拾う

  • 直進性:ハンドルを軽く添えた状態で真っ直ぐ走るか
  • ブレーキ:制動時に取られる、振動する、異音が出るか
  • 段差:コトコト音、きしみ、風切り音の増え方
  • 低速旋回:ステアリングの戻りが不自然に重い、軽いなどの差

短時間でも違和感は出ます。 気になるなら、その場で決めない方が安全です。

CHAPTER 09

手順3 不安が残るなら購入前点検を入れる

修復歴の判断は、見慣れている人ほど早いです。 費用で迷うなら、失敗の保険と考えた方が合理的です。

CHAPTER 10

よくあるつまずき

  • 修理した=修復歴と混同して、良い個体まで除外する
  • 逆にバンパー交換くらいと軽く見て、骨格の損傷を見落とす
  • 記録が無い、説明が曖昧なのに、価格だけで決める

CHAPTER 11

よくある質問

修復歴ありでも車検は通りますか

通ることはあります。 車検の合否と修復歴は別です。 買う判断は、修理の質と現状のコンディションで行います。

修復歴車は結局どれくらい安く買えるのか

相場は車種と修理内容で振れます。 安さだけで選ぶと、直しや切り分けで総額が逆転することがあります。

事故歴と修復歴の違いは

事故があったかどうかより、骨格部位に修理や交換が入ったかが修復歴です。 判断をぶらさないために、部位と修理内容で固定します。