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見積もりだけでは分からない「輸入車の税金・諸費用」チェックリスト
2025-04-04

見積もりだけでは分からない「輸入車の税金・諸費用」チェックリスト

税金2025.04.04

おすすめポイント

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    見積書は「税金」「登録・代行」「保険」「オプション」に分解すると、削れる項目と削れない項目が整理できます。
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    判断は“納車までの総額”だけでは足りません。【初年度に必ず出ていく固定費(税・保険・駐車場)】まで含めて安全ラインを決めます。
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    不明な「一式」「その他」はそのまま契約しない。【内訳と根拠】を出してもらえば、無駄な上乗せを避けやすくなります。

PILLAR

この記事の前提(支払い設計・金利・残債の考え方)は、ローンHUBに集約しています。

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この記事は「見積もりだけでは分からない「輸入車の税金・諸費用」チェックリスト」をテーマに、購入の意思決定は「車両価格」だけで見るとズレます。 毎月の総額と、支払い方法ごとの落とし穴を整理します。

CHAPTER 01

手順 1 見積を4つの箱に分ける

輸入車の見積は、同じ「総額」でも中身が違うことがあります。 まずは次の4分類で並べ替えると、比較が一気にラクになります。

  • 税金(制度で決まる):削るより“発生条件”を確認する領域
  • 登録・代行(手間の代金):自分でやるほど下げやすい領域
  • 保険(条件で変動):補償の設計で総額が変わる領域
  • オプション(好み):後付けできるものは後回しにできる領域

CHAPTER 02

手順 2 「一式」「その他」を分解してもらう

— 事前に CHECK POINT

  • 何の作業が含まれるか(例:書類作成、申請代行、出張封印、納車整備など)
  • 必須なのか、断ると何が困るのか
  • 口頭で終わらせず、見積書の内訳に反映してもらう

CHAPTER 03

手順 3 削る順番は「後付け→手間→最後に保証」

  • まずは後付けできるオプション(コーティング、ドラレコ、フィルム等)
  • 次に代行料(車庫証明や登録の一部を自分でやる/納車の受け取り方法を変える等)
  • 保証や整備は、削る前に“故障したときの上限”と“対象範囲”を確認して判断する

CHAPTER 04

手順 4 支払タイミングまで確認する

同じ総額でも、支払いが分かれていると家計の負担感が変わります。

  • 契約金:いつ、いくら必要か
  • 登録時:税金や手数料が乗るタイミング
  • 納車時:オプションや納車費用が確定するタイミング
  • 納車後:任意保険の支払方法、税の通知、駐車場の初期費用

CHAPTER 05

よくあるつまずき

  • 本体価格だけで比較して、納車直前に諸費用が上振れする
  • 「安心だから」とオプションを盛って、毎月の固定費が限界になる
  • 任意保険の見積を取らずに契約し、想定外の保険料で詰まる

CHAPTER 06

税金パートは「発生条件」と「支払いタイミング」をセットで確認する

輸入車でも、国内で登録して乗る以上、基本は国産車と同じ税体系です。 見積もりで差が出やすいのは、買い方が次のどちらかで変わる点です。

  • 国内登録済みの車を買う(正規輸入の新車・中古車、国内在庫の輸入車)
  • 並行輸入や個人輸入で、輸入手続きから自分側でやる

この前提を押さえた上で、税金は次の順に確認します。

環境性能割

  • 取得時にかかる都道府県税で、燃費基準の達成度などで税率が決まります(新車・中古車で税率自体は同じ考え方)
  • 税率は非課税、1パーセント、2パーセント、3パーセントが基本で、特例の有無で変わることがあります
  • 見積書に環境性能割が入っている場合は「何パーセントで計算しているか」と「課税標準(基準となる価格)は何か」を必ず確認します

自動車税(種別割)

  • 毎年かかる都道府県税で、排気量で税額が決まります
  • 年度の途中で取得した場合、登録月に応じた月割りが見積に入るケースがあります
  • 納車が年度末に近い場合は、翌年度分の通知と支払いタイミングまで含めて資金繰りを見ます

自動車重量税

  • 新規登録や車検時にまとめて納める国税で、車両重量と車齢で変わります
  • エコカー減税などの特例で金額が変わるため、見積に入っている税額の根拠を確認します
  • 次の車検でいくらになるかは、国の照会サービスで確認できます

自賠責保険とリサイクル料金

  • 自賠責は必須の保険で、登録や車検のタイミングで支払います(期間で金額が変わる)
  • リサイクル料金は預託済みかどうかで見積の見え方が変わります。中古車では預託金が別建てで表示されることがあります
  • 並行輸入車は、預託の扱いが別になる場合があるので、販売店に処理方法を確認します

CHAPTER 07

並行輸入や個人輸入のときだけ追加で出る費用

国内登録済みの輸入車を買う場合、輸入時の関税や輸入消費税は、すでに車両価格の中に織り込まれています。 ところが、並行輸入や個人輸入では、次が別枠で発生します。

  • 輸入消費税:保税地域から引き取る際に、課税標準(CIFに関税などを加算したもの)に対して計算されます
  • 関税:日本は乗用車が無税とされますが、区分や条件の扱いは税関情報で必ず確認します
  • 通関・輸送の実費:これは税金ではなく物流コストで、見積の振れ幅が大きい部分です

並行輸入で失敗しやすいのは、車両価格よりも手続きと物流で総額が変わることです。 買う前に、必ず総額の内訳を先にもらってください。

CHAPTER 08

見積書で赤信号になりやすい表現

  • 一式、その他:作業範囲が書けない項目は、必須か任意かを先に分ける
  • 代行料の二重計上:登録代行と納車費用の中に、同じ作業が重複していないか
  • 保証延長が自動で上乗せ:期間、対象範囲、免責条件(自己負担)が書面で示せるか
  • 下取り精算の不明確さ:税の月割りやリサイクル預託金が、どちら側の金額に入っているか

CHAPTER 09

補足(実務メモ)

  • 予算は車両価格ではなく、税金・保険・駐車場・メンテを含めた“月の総額”で見る
  • ローン/残クレ/リース/サブスクは、金利だけでなく「所有権」「走行距離」「中途解約」「原状回復」で差が出る
  • 現金一括でも生活防衛資金は別枠で残す(故障や家計変化に弱くならない)
  • 税制は改正や延長が入りやすい。環境性能割や重量税の特例は期限や条件があるので、取得時点で自治体と国の情報を確認する