
出力はトルクと回転数に関係するんだよね。回転数を上げたら、そのまま出力も増える?

トルクがどう変わるかも必要だよ。同じ軸の同じ運転点なら、出力kWは「トルクN・m × 回転数rpm ÷ 9550」で求められる。9550は、この単位の組み合わせに合わせた換算の数だよ。

まずトルクが変わらないと仮定すれば、回転数だけの影響を見られるんだね。

そう。ここではAは200N・m、Bは100N・mをどちらの回転数でも出すと仮定しよう。実車を測った値ではなく、式の関係をつかむ計算例だよ。
仮定に基づく計算例で、実測データや特定車種の性能曲線ではありません。各系列は両方の回転数で同じトルクを保つと仮定し、P=T×n/9550で計算、小数第1位に丸めています。線は計算点の関係を示します。
横軸:回転数(rpm)。点は各条件の値を示し、線は点同士を結んでいます。
| 回転数(rpm) | A:200N・m一定 | B:100N・m一定 |
|---|---|---|
| 3000rpm | 62.8 | 31.4 |
| 6000rpm | 125.7 | 62.8 |

Aは回転数が倍で、出力もほぼ倍。Bも同じだ!

丸める前の計算ではちょうど倍になる。この結果を使えるのは、同じトルクが保たれるという仮定の中だよ。実際のエンジンで、その条件が成立するかは別に確かめる。

本物のエンジンでトルクが下がったら、回転数だけ見ても出力は決まらないね。

そのとおり。計算式が正しくても、入れた値や条件が実車に合っていなければ、実車の性能は説明できない。グラフが実測なのか、仮定からの計算なのかも読み分けよう。
ここだけ覚えよう
- 計算には同じ軸・同じ運転点の値を使う。
- トルク一定という仮定なら、出力は回転数に比例する。
- 式からの計算例と実測された性能を分ける。
わかったか、確かめよう
あるエンジンが3,000rpmで200N・mを出した。6,000rpmで125.7kWを出すと、この情報だけで言える?
自分の言葉で考えてから、答えを開いてみよう。
答えと理由を見る
言えない。6,000rpmでも200N・mを出すと仮定すれば約125.7kWになるが、その回転数のトルクはまだ分からない。性能曲線や測定結果を確認する必要がある。
迷ったら「回転数が倍なら、出力も倍になる?」を読み直す →この回の出典・参考資料
- ニデック グレスナー|精密直交軸減速機 総合カタログ ↗
冊子78ページ(PDF79ページ)の選定手順。トルク、kW、回転数の換算式を参照し、減速機の製品条件を車へ流用しない。
- Honda|N-BOX 性能・安全 ↗
確認日時点のi-VTECエンジンとターボエンジンの性能表示。掲載車種の数値を全車へ一般化しない。
制作・資料確認:CAR BOUTIQUE JOURNAL 編集部
更新 2026-09-22 · 資料確認 2026-09-22。シュナと莉奈は架空の案内役です。図の寸法や配置を整備手順として使わず、対象車の取扱説明書を確認してください。
