CHAPTER 01
結論:車検前にやるのは「警告灯を消す」じゃない。原因を直して、最後に確認する
OBD検査(車のコンピューター診断)が入ってから、車検の“落ち方”が少し変わりました。 よくある勘違いは、「警告灯が点いてなければOKでしょ?」というものです。
実際は、【警告灯そのものよりも】、
- 車が出している“故障のサイン”(エラーコード)
- 車の自己チェックが終わっているか(準備OKか)
この2つで引っかかることがあります。
車検全体の流れを押さえたいなら:車検の全体像(Guide)
CHAPTER 02
そもそもOBD検査って何?(難しい言い方をすると“車の健康診断”)
— 事前に CHECK POINT
- チェックが終わってない → 「まだ判断できない」扱い → 受検で引っかかる
OBD検査は、車に繋がっている機械で「車のコンピューターが覚えている情報」を読みます。 人間でいうと、問診票と検査結果を見るイメージです。
ポイントは2つあります。
1) 【重大な故障につながるサインが残っていないか】 エラーコード(DTCと呼ばれる番号)が残っていると、内容によっては不合格になります。
2) 【自己チェックが“未完了”じゃないか】 バッテリーを外したり、エラーを消した直後は、車の自己チェックがリセットされることがあります。 その状態だと「まだ確認が終わってない」扱いになって、引っかかることがあります。
CHAPTER 03
落ちやすいのはここ。車検直前に“やりがちな3つ”が原因になる
1) 警告灯を消して安心する(原因が残っている)
ランプを消しても、原因が残っていればまた出ます。 それに、消したこと自体が「自己チェック未完了」につながることがあります。
2) バッテリーを外した/上がった(自己チェックがやり直しになる)
バッテリーが弱っていたり、交換直後だったりすると、車側の記録がリセットされやすいです。 車検直前はここも意外と罠になります。
3) 受検当日にOBD差し込み口に機器が付いている
ドラレコやメーターの追加機器など、OBD差し込み口(診断用の端子)に何か挿している人は注意。 【車検のときは抜いておく】のが安全です。
次に気になるなら:不調・警告灯が出たときの考え方(Guide)
CHAPTER 04
よくある実例:前日に直しても、当日に落ちるケース
- 例)エンジンの警告灯が点いた → 直前に消した → 車検当日「自己チェックが終わってない」でアウト
- 例)バッテリーが弱い → 車検の朝に電圧が落ちる → 通信が安定せず読み取りに失敗
- 例)「とりあえず様子見」で車検へ → 重大な故障のサインが残っていて不合格
こういう事故は、知っていれば避けられます。
CHAPTER 05
反論:「じゃあディーラー車検にすれば安心?」→ 安心は増える。でも“時間”だけは味方にならない
ディーラーや整備工場に任せれば、確認の確度は上がります。 ただし、直前だと選択肢が減ります。 予約が詰まっていると、そもそも入庫できないこともあります。
【OBD検査が不安な人ほど、早めに点検だけ入れておく】のが結局いちばん安いです。
CHAPTER 06
次にやること:車検前に「これだけ」やれば、落ちる確率はかなり下がる
- 車検の1〜2週間前に、一度点検に出す(警告灯が点く前に潰す)
- 警告灯が点いているなら、原因を直してから検査する(消すだけで済ませない)
- バッテリーが弱いなら先に交換(車検直前は避ける)
- 受検当日は、OBD差し込み口に刺している機器を外す
- 直前にエラーを消した場合は、少し走って自己チェックを終わらせてから受検する
次に読む:
- 車検の全体像(Guide)
- 不調・警告灯が出たときの考え方(Guide)
- 輸入車で詰みやすいトラブル(Guide)
CHAPTER 07
まず自分の車が対象かだけ確認する(ここは1分)
OBD検査は、車なら全部一律…ではありません。 対象かどうかは、車検証(電子車検証なら“車検証閲覧アプリ”)の備考欄に書かれていることがあります。
- 備考に「OBD検査対象」などの記載がある → 対象の可能性が高い
- 記載がない/対象外 → そもそも検査が入らないこともある
細かい条件は車種や年式で変わるので、ここが不安なら「車検に出す店」に先に聞くのが一番早いです。
CHAPTER 08
“故障のサイン(エラーコード)”って何のこと?(ランプより先に残る)
警告灯は、いわば「体調が悪いよ」というランプです。 エラーコードは「どこが悪いかのメモ」です。
- ランプが消えても、メモが残っていることがある
- 逆に、メモが残っていても、すぐランプが点かないこともある
OBD検査で見られるのは、この“メモ”の方です。 だから、「ランプが消えた=終わり」にならないケースが出てきます。
CHAPTER 09
自己チェックが終わってないってどういう状態?(“準備中”のまま本番に行くイメージ)
車は、走りながら自分で状態をチェックしています。 ところが、直前に電源が落ちたり、エラーを消したりすると、そのチェックがやり直しになります。
その結果、
- チェックが終わってない → 「まだ判断できない」扱い → 受検で引っかかる
ということが起きます。
ここで大事なのは、【「少し走れば戻る」場合が多い】こと。 直前にリセットしたなら、受検前に“少し走って落ち着かせる”のが現実的な対策です。
CHAPTER 10
反論:「警告灯が点いてなければ大丈夫でしょ?」→ 大丈夫なことが多い。でも“直前行動”で崩れる
普段問題なく走っていて、直前に何もしていないなら、基本は通ります。 引っかかるのは、だいたい「車検直前のやりがち行動」です。
- 直前にエラーを消した
- バッテリーが弱い/外した
- OBD端子に機器を挿しっぱなし
この3つは、避けるだけで勝率が上がります。
CHAPTER 11
不合格になったらどうなる?(怖がりすぎなくていいけど、時間だけは取られる)
OBD検査で引っかかると、その場で終わりではなく「直して、もう一度確認」が必要になります。 ただ、ここで厄介なのは 【費用より時間】です。
- 再入庫の予約が必要
- 原因調査に時間がかかる
- 代車が出ないと生活が詰む
だからこそ、車検直前に賭けない方がいい。 早めに点検だけ入れておくと、結局ラクです。

