CHAPTER 01
結論:「下がるまで待つ」は正解にならないことが多い。買うなら“買い方”を変える
中古車相場が高いと、「もう少し待てば下がるかも」と思います。 その気持ちは普通です。
ただ、ここでハッキリ言うと、【待つだけで解決することは少ない】です。 なぜなら、相場が下がるとしても「全部が同じように下がる」わけではないから。
なので、今の現実的な選び方はこうです。
- 待つなら、期限と条件を決めて“待ち方”を変える
- 買うなら、条件の取り方と支払い方を変える
- どっちにしても、迷い続ける時間が一番もったいない
中古車の全体像はこちら:中古車選びの全体像(Guide)
CHAPTER 02
まず前提:相場は“平均”。あなたが買うのは“1台”
ニュースで見る中古車相場は、だいたい「平均」の話です。 でも、あなたが買うのは平均じゃなくて、目の前の1台。
- 同じ車種でも、グレードや装備で値段が全然違う
- 状態(キズ・修理歴・整備記録)で同じく違う
- そして「人気のある仕様」は下がりにくい
だから、「相場が下がるまで待つ」は、当たりそうで当たりません。 【下がるのは“下がりやすいゾーン”だけ】というのが実感に近いです。
CHAPTER 03
高止まりの時期に“待つ”と増えるコスト(ここは気合じゃなく計算の話)
待っている間は、値段が下がるかもしれません。 でも同時に、次のコストが増えます。
- 今の車の車検・修理・消耗品
- 故障リスク(急に壊れると、結局“急いで買う”ことになる)
- 機会損失(移動手段が必要な生活なら、時間が一番高い)
つまり、待つかどうかは「相場の予想」より、【あなたの期限】で決めるのが筋です。
次に気になるなら:月額総額で考える(Guide)
CHAPTER 04
買い方を変える①:値段に効く条件は“全部”じゃない。効くところだけ動かす
いきなり車種を変えるのはしんどいので、まずは条件を整理します。 値段に効きやすいのは、だいたいこの順番です。
- 【年式・走行距離】(ただし“距離だけ”で判断しない)
- 【グレードと装備】(同じ車種でも差が出る)
- 【ボディカラー】(こだわりが薄いなら効く)
- 【地域(在庫の出やすいエリア)】(取り寄せ含む)
- 【販売形態(認定/一般店、保証の厚さ)】
逆に、効きにくいのは「根性で待つ」だけ。 条件を少し動かす方が、現実は早いです。
CHAPTER 05
買い方を変える②:車種は変えなくていい。“隣”にずらすだけで効く
「この車じゃなきゃ嫌だ」でも、少しだけ“隣”にずらせることがあります。
- 同じ車種の1つ下のグレードにする
- ひとつ前の年式(型)に寄せる
- 似たサイズ・似た使い勝手の車に寄せる(車名ではなく用途で考える)
この“隣ずらし”ができる人は、相場が高い年でも買いやすいです。
CHAPTER 06
事例:高い年でも買えた人は「期限」と「条件」を先に決めている
例1:車検が近い人
「あと3か月で車検」みたいな人は、待つほどリスクが上がります。 この場合は、先に期限を決めて、条件を少し動かして探す方が結果的に安い。
例2:急ぎじゃない人
逆に、今の車が元気で急ぎじゃない人は、待つ価値があります。 ただし“無期限待ち”はダメ。 期限(例:2か月)を決めて、その間に条件を動かしながら探すのが賢いです。
CHAPTER 07
反論:「でも、春になったら下がるんじゃない?」→ 下がる可能性はある。でも“あなたが欲しい車”が下がるとは限らない
季節で相場が動くのは事実です。 ただ、人気車・人気グレード・状態の良い個体は、下がりにくい。
だから、春を待つならこう考えるのが現実的です。
- 春に下がる“かもしれない”のはボーナス
- 本命は「条件の取り方」で下げる
- 期限までに買えなければ、次の手(隣ずらし)に移る
CHAPTER 08
次にやること:2週間で決め切る“探し方の型”
やることはシンプルです。
1) 期限を決める(例:2週間/1か月/2か月) 2) 変えない条件を3つだけ決める(例:サイズ、予算、用途) 3) 動かせる条件を3つ決める(例:色、グレード、年式) 4) 候補を10台くらいまで広げて、そこから絞る 5) 最後は「状態」と「保証」と「総額」で決める
次に読む:
- 中古車選びの全体像(Guide)
- 月額総額で考える(Guide)
- 売る前提で考える(Guide)
CHAPTER 09
下がりやすいのはどっち?:相場が高い年ほど“差”が開く
体感として、下がりやすいのはこんなゾーンです。
- 不人気色や装備が少ない個体(需要が限られる)
- 走行距離が多めでも、整備がしっかりしている個体(評価が割れやすい)
- 新型が出て“型落ち感”が出たタイミングのモデル
逆に、下がりにくいのはこういうゾーン。
- 人気の色・人気グレード(指名買いが多い)
- 状態が良すぎる個体(そもそも台数が少ない)
- 仕事や趣味で必要な車(需要が景気に左右されにくい)
「全部下がるか」を追うより、【自分が狙うゾーンがどっちか】を見た方が早いです。
CHAPTER 10
総額で損しないために:本体価格より“最後に払う金額”を見る
相場が高いときほど、本体価格ばかり見てしまいます。 でも実際に差が出るのは、最後に払う金額です。
- 諸費用(登録、整備、保証など)
- 交換が必要な消耗品(タイヤ、バッテリー等)
- 保証の範囲と期間(安い代わりに何も付かない、もある)
本体が少し安くても、総額で逆転することは普通にあります。 だから、比較するときは「総額」と「保証の中身」をセットで見るのが安全です。
CHAPTER 11
高い年にやりがちな“損する買い方”(避けるだけで勝率が上がる)
→ 事故車・修復歴・整備不足に当たる確率が上がります。 安い理由があるから。
- 相場が高いのに、条件を一切動かさず「安い1台」だけを探す
→ “安く買う”より、“失敗しない”方が後で得です。
- 焦って即決する(検討材料が揃ってない)
→ 結局、必要になった瞬間に急いで買う羽目になり、いちばん高くつきます。
- 「相場が落ちるまで無期限で待つ」
ここを避けるだけで、相場が高い年でも事故は減ります。
CHAPTER 12
店選びのコツ:安さより「説明が噛み合うか」を見る
高い年ほど、安い店は魅力的に見えます。 でも、長く乗る前提なら、結局ここが効きます。
- 交換する部品と理由を、ちゃんと説明してくれるか
- 「この車の弱点」を先に言ってくれるか
- 保証があるなら、どこまでが対象かを具体的に言えるか
この3つが噛み合う店だと、値段の納得感も出ます。

