CHAPTER 01
結論:修復歴ありは「買う/買わない」じゃなく、“中身”と“値段”で決まる
「修復歴あり=全部ダメ」と決めつけると、逆に損します。 とはいえ「安いならアリでしょ」と雑に買うと、もっと痛い目にあいます。
判断はシンプルです。
- 【どこを直した車なのか(骨の部分かどうか)】
- 【どう直したのか(説明と証拠が出るか)】
- 【そのリスクに見合うだけ安いか(値段と保証)】
迷ったら、まずは中古車全体の選び方の基準を先に押さえてください。 →
CHAPTER 02
線引き①:まず「修復歴」の意味を誤解しない(外装の修理=修復歴ではない)
— 事前に CHECK POINT
- (中古車選びの全体像)
- (買い時で迷う人向け)
- (相場が高い年の考え方)
中古車の「修復歴」は、ざっくり言うと【フレームなど“車の骨”を直した履歴】のことです。 ドアやバンパーを交換しただけ、ちょっと擦った板金だけ、みたいな“外装の修理”は、原則として「修復歴あり」とは別扱いになります。
ここで大事なのは、【修復歴=事故歴】ではないこと。 事故で骨までいっていなければ修復歴が付かないケースもあれば、災害などで骨を直して修復歴が付くケースもあります。
つまり、「修復歴あり」のラベルだけ見ても、まだ何も判断できません。 ここから先は【“どこを直したか”】です。
CHAPTER 03
線引き②:危ないのは「場所」と「直し方」が説明できない修復歴
修復歴ありでも、全部が同じように危ないわけではありません。 買って後悔しやすいのは、だいたいこのパターンです。
1)直した場所が「走り」と「安全」に直撃しやすい
難しい名前は抜きにして言うと、避けたいのはこのあたりです。
- 【前や後ろの骨が大きく曲がった/引っぱって直した】
- 【人が乗る箱(屋根・柱・床まわり)に手が入っている】
- 【左右どちらかにズレが残りやすい修理】
こういう車は、見た目がきれいでも、まっすぐ走らない、ハンドルが取られる、タイヤだけ早く減る…みたいな「地味にしんどい違和感」が残ることがあります。 試乗で気づくことも多いです。
2)説明がふわっとしている(=情報がない)
修復歴で一番怖いのは、「直した場所も、直し方も、証拠も出ない」ことです。
- 「ちゃんと直してあるから大丈夫です」
- 「昔のことなんで分かりません」
- 「評価書?ないですね」
この流れになったら、基本はそこでやめていいです。 車は1台しか買わないのに、そこでギャンブルをする理由がありません。
CHAPTER 04
線引き③:買っていい修復歴の条件(情報・試乗・保証・値段)
「修復歴ありでも買っていい」寄りになる条件は、次の4つが揃うことです。
条件1)どこを直したかが“書面で”分かる
最優先は、【車両状態評価書(鑑定書)】や、整備の明細・写真などです。 口頭だけは避けてください。 書面が出るかどうかで、リスクが一段下がります。
条件2)試乗して“違和感ゼロ”に近い
試乗できるなら、しておいた方がいいです。 運転が上手い下手というより、「なんか変」を拾うための確認です。
- まっすぐ走るか(手放しはしない。軽く添える)
- ブレーキで変に引っぱられないか
- 段差で変な音がしないか
- ドアの閉まり方が左右で違いすぎないか
条件3)保証がある(or 直す覚悟と予算がある)
修復歴車は、売る時に評価が落ちやすいぶん、買う時は安いことが多いです。 その代わり、「当たり外れ」のブレは出ます。 保証があるなら安心材料になります。
名義や書類のトラブルまで含めて不安があるなら、ここも一度確認しておくと詰みにくいです。 →
条件4)“ちゃんと安い”
最後はこれです。 修復歴ありの値段が、修復歴なしとほぼ変わらないなら、選ぶ意味が薄いです。 「安い」には必ず理由があるので、値段差が小さいのに修復歴だけ背負うのは、割に合いません。
CHAPTER 05
よくある反論:安いなら得?プロが直してるなら同じ?
反論1)「安いなら得でしょ」
安いのは事実。 でも、【安さが“出口(売る時)”まで含めて得か】は別です。 数年後に売りたい人ほど、修復歴の影響は刺さりやすい。 長く乗り潰す人の方が、まだ相性はいいです。
反論2)「プロが直してるなら、もう普通の車と同じ」
“普通に見える”のと、“条件が同じ”は違います。 プロが直していても、直した場所が厳しめなら、次に売る時の評価は落ちます。 だから、買うなら「直した内容が説明できる」ことが大前提です。
反論3)「修復歴なしなら安心でしょ」
修復歴はあくまで“骨の修理”の話です。 修復歴がなくても、整備が雑な車や、メンテされていない車は普通に危ないです。 修復歴の有無だけで安心しない方が、結局うまくいきます。
CHAPTER 06
次行動:店で見るもの・聞くこと(10分チェック)
最後に、買う前のチェックを短くまとめます。 迷ったらこの順で。
1. 【車両状態評価書(鑑定書)を見せてもらう】(見せない店は基本パス) 2. 【修復した場所の説明が「書面」か「写真」で出るか】 3. 【試乗して、走りの違和感がないか】 4. 【保証の有無と範囲】(“何が対象か”だけ確認) 5. 【修復歴なしの同条件の相場と比べて、ちゃんと安いか】
次に読むなら、この3本が繋がります。
- (中古車選びの全体像)
- (買い時で迷う人向け)
- (相場が高い年の考え方)

