結論:中古車の10万kmは「即ナシ」じゃない。 距離よりも、整備の記録と“買ったあとに掛かるお金”が見える車なら、普通に選んで大丈夫です。
中古車の全体像(買う前に見る順番)は にまとめてあります。 この記事は「10万kmって本当に危ないの?」の迷いだけを片付けます。
CHAPTER 01
10万kmが怖く見えるのは、車が突然終わるからじゃない
10万kmって、数字がキリがいいので「そろそろ寿命?」みたいに見えやすいです。 実際はそれより、中古車としては“節目”になりやすいのが本当のところ。
- 10万kmを超えると、相場がガクッと落ちやすい(=買う側にはチャンスが出る)
- ただし、売るときは値段が伸びにくい(=短期で乗り換える人には向きにくい)
だから最初に考えるべきは、「この車を何年くらい乗りたいか」「最後は乗りつぶす前提か」です。 ここが決まると、10万kmの怖さは一気に現実的になります。
CHAPTER 02
距離だけで切ると外す。大事なのは“使われ方”
同じ10万kmでも、車の疲れ方はバラバラです。 分かりやすいのが“短距離の繰り返し”と“長めの距離”の違いです。
- 近所の買い物や送迎みたいな短距離が多いと、車が温まり切る前に止まるので負担が溜まりやすい
- 逆に、高速道路などで一定の速度で走っていた距離は、距離の割にコンディションが良いこともあります
距離は「消耗の目安」にはなります。 でも「状態の保証」にはなりません。 ここを勘違いすると、低走行でも手が掛かる個体を掴みます。
CHAPTER 03
10万kmでも“買っていい”車の条件は、実はシンプル
判断を難しくしないために、条件は3つに絞ります。 これが揃わないなら、距離以前に一旦見送っていいです。
1)整備の記録が残っている(内容が見える)
点検記録簿や整備の明細が出てくる車は、それだけで評価が上がります。 理由は単純で、「何が交換されて、何が残っているか」が読めるからです。
逆に“記録はあります”と言われても、中身が薄いことがあります。 見るのは「実際に何をやったか」です。
2)10万km前後で掛かりやすい整備が、見積もれている
車種によっては、10万km前後で「まとめて整備が来る」ことがあります。 代表例がタイミングベルト系(車種による)などです。
ここで大事なのは、交換済みかどうかだけじゃなく、買ったあとに掛かる費用を“先に見積もってあるか”です。 安く買っても、すぐに大きい出費が来たら意味がないので。
3)売る店が“面倒な確認”から逃げない
「整備の記録を見せてください」「試乗できますか」「下回り(サビ)は見れますか」みたいな質問に、ちゃんと答える店。 ここはかなり重要です。
車自体が当たりでも、説明が雑だと、買ったあとに揉める確率が上がります。
CHAPTER 04
逆に、10万kmじゃなくても避けた方がいいパターン
距離の多い少ないより、こっちの方が危ないです。
- 記録が出ない/説明が曖昧(“前オーナーが〜”で終わる)
- メーター周りに警告灯が点いている、点いた形跡がある
- 走ってみると、まっすぐ走らない/ブレーキで変なクセが出る
- タイヤが極端に安いものに替わっている(お金の掛け方が読める)
「走行距離は正直」でも、「それ以外が雑」な車は普通にあります。
CHAPTER 05
「それでも10万kmは怖い」への答え
怖いのは自然です。 だから無理に背伸びしなくていいです。
- 壊れたときに仕事や生活が止まるなら、保証の付け方を先に考える
- 修理や消耗品の出費が怖いなら、“車両価格”ではなく月々の総額で予算を握る
10万kmを買うかどうかは、根性じゃなくて「備えの設計」で決まります。
CHAPTER 06
次にやること:店で聞く7つの質問(これだけで外しにくくなる)
見に行く前に、電話やメッセージで聞いてOKです。 答えが渋いなら、現車を見る前に見送れます。
1. 点検記録簿(整備記録)は見せてもらえる?(直近2〜3年分) 2. 直近で交換した消耗品は?(タイヤ/バッテリー/ブレーキなど) 3. 10万km前後で必要になりやすい整備は済んでいる?(車種によるので“何を”でOK) 4. オイル漏れや下回りのサビは指摘されていない? 5. 試乗はできる?できないなら理由は? 6. 保証は付く?対象範囲と免責(自己負担)は? 7. 総額はいくら?「追加で必須の費用」が残っていない?
ここまで聞ければ、「10万kmだから危ない」ではなく、「この1台が買っていいか」で判断できます。
次に読むなら、この3本がおすすめです。
- (修復歴の判断軸)
- (保証を付けるべき人)
- (スペアキー無しの交渉ポイント)

