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低走行の中古車は当たり?「買っていい低走行」と「避けたい低走行」を分ける基準
2026-01-29

低走行の中古車は当たり?「買っていい低走行」と「避けたい低走行」を分ける基準

中古車2026.01.28
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おすすめポイント

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    まずは「なぜ低走行なのか」を確認。理由が説明できない個体は避けた方が無難
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    記録簿と交換履歴が揃っていれば、低走行はちゃんと“強み”になる
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    記録が薄い低走行は、買ってから整備代が出る前提で見る(値段が安いなら“理由”がある)

PILLAR

コラムは「短い結論」を積み上げるための棚です。関連テーマは一覧(Pillar)から辿れます。

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CHAPTER 01

結論

低走行は“当たり”の材料のひとつ。 でも、年式のわりに距離が少なすぎる車は、放置やちょい乗りの影響でコンディションが落ちていることがある。 距離だけで決めず、【「使われ方」と「整備の証拠」】で判断する。

  • まずは「なぜ低走行なのか」を確認。理由が説明できない個体は避けた方が無難
  • 記録簿と交換履歴が揃っていれば、低走行はちゃんと“強み”になる
  • 記録が薄い低走行は、買ってから整備代が出る前提で見る(値段が安いなら“理由”がある)

中古車選びの全体像は 中古車の選び方HUB にまとめてある。 迷ったら先にここを見ると早い。

CHAPTER 02

低走行でも危ないのはこの3パターン

— 事前に CHECK POINT

  • エンジン始動:一発でかかるか、始動直後の振動や異音がないか
  • タイヤ:溝だけじゃなく、サイドウォールのヒビや硬さ(古いタイヤの雰囲気)がないか
  • ブレーキ:軽く踏んだときに鳴きが強すぎないか、試乗でジャダー(ガタガタ)が出ないか
  • 下回り:サビが強すぎないか、オイル滲みが広がっていないか
  • 室内:カビ臭が強くないか、窓の内側が曇りやすい感じがないか
  • 記録:記録簿があるか、オイル交換や点検の“抜け”がないか

「走行距離が少ない=機械が減っていない」は事実。 でも、車は“走らせない”だけでも傷む。 地雷になりやすいのは、だいたいこの3つ。

1) 近所ばかりの“ちょい乗り”中心

一回の移動が短いと、車が本来のコンディションに戻る前に止まることがある。

  • オイルが温まりきる前に止める回数が多いと、エンジンに負担が残りやすい
  • 発電(充電)する時間が足りず、バッテリーが弱りやすい
  • ブレーキやマフラー周りが乾きにくく、サビが目立つ個体もある

2) 長期放置(ほぼ動いていない)

「距離が伸びてない」の中でも、いちばん怖いのがこれ。 動かさない期間が長いと、距離と関係ない劣化が出る。

  • タイヤが硬くなる/ヒビが出る(溝が残っていても年数でアウトなことがある)
  • ブレーキがサビて固着気味になる(引きずり・鳴き・ジャダー)
  • ゴムやシールが硬くなり、オイル滲みや水漏れが出やすい

3) 試乗車・展示車

試乗車は“距離は少ないけど、短い距離を何回も”になりやすい。 整備がしっかりしている個体も多いけど、購入前に性格は把握しておきたい。

  • 低速・短距離の繰り返しで、エンジンが完全に温まらない回数が多い
  • 内装(シート、ステアリング、スイッチ類)の使用感が強いことがある

「年式が古いのに極端な低走行」の場合は、メーター交換・記録の取り違えなど“数字の背景”が複雑なケースもある。 距離の推移が追える書類(記録簿、点検の明細)が出るかを最優先で確認した方がいい。

CHAPTER 03

低走行が“当たり”になりやすい条件

同じ低走行でも、安心できる個体には共通点がある。 要するに「ちゃんと面倒を見られていたかどうか」。

  • 点検記録簿が揃っていて、走行距離の増え方に違和感がない
  • 車検や法定点検をサボっていない(空白が長くない)
  • バッテリーやタイヤなど“年数で傷むもの”が、必要に応じて交換されている
  • 保管環境の説明ができる(屋内保管、カバー管理など)
  • たまにでも長めに走らせている(短距離だけの繰り返しではない)

不安が残るなら、保証で逃げ道を作るのも現実的。 保証の考え方は 中古車の保証って必要? に整理してある。

CHAPTER 04

10分でできる現車チェック(ここを見れば外しにくい)

「低走行かどうか」より、【低走行の割に“くたびれて見えるか”】を見た方が当たりやすい。

  • エンジン始動:一発でかかるか、始動直後の振動や異音がないか
  • タイヤ:溝だけじゃなく、サイドウォールのヒビや硬さ(古いタイヤの雰囲気)がないか
  • ブレーキ:軽く踏んだときに鳴きが強すぎないか、試乗でジャダー(ガタガタ)が出ないか
  • 下回り:サビが強すぎないか、オイル滲みが広がっていないか
  • 室内:カビ臭が強くないか、窓の内側が曇りやすい感じがないか
  • 記録:記録簿があるか、オイル交換や点検の“抜け”がないか

このへんが微妙でも、値段が安くて整備込みなら買いにできることもある。 大事なのは「納車整備で何を交換するか」を、見積に落とせるかどうか。

CHAPTER 05

反論:走行距離はお金で買えない。低走行が正義じゃない?

それはその通り。 だからこそ、低走行にお金を払うなら、【低走行の価値を支える証拠(記録と状態)】が必要。

逆に言うと、距離が少ないだけで高い個体を、根拠が薄いまま買うと「結局、整備で同じくらい払った」が起きる。 距離に惹かれたときほど、冷静に“整備代込みの総額”で見るのが安全。

CHAPTER 06

次にやること(店に聞く7つ)

買う前に、これだけ聞ければ判断がかなり前に進む。

  • どういう使われ方で、この距離になった?(週末だけ/近所だけ/長期保管など)
  • 保管は屋内?屋外?(屋外なら、下回りやゴムの状態は要チェック)
  • 記録簿はある?何年分ある?空白はない?
  • バッテリーはいつ交換した?(交換歴なしなら、納車整備で入れるか)
  • タイヤはいつ交換した?(溝があっても古ければ交換前提)
  • 納車整備で交換する部品は何?(書面で出せる?)
  • 保証は付く?対象範囲は?(“どこまで”を先に固定する)

CHAPTER 07

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